記事の納品前に見直したい『10のチェックリスト』
- Anttrice MARIKO
- 2023年11月15日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年11月11日

記事作成にあたり気をつけなければいけない点はたくさんあります。記事を納品する前に、最低限チェックすべき項目をまとめてみました。
10のチェックリスト
1. 誤字・脱字
基本中の基本! 漢字に間違いがないか、抜け漏れた文字はないか、正しい固有名詞であるかなどの確認が必要です。特に、問い合わせ先の電話番号や商品の価格などが間違っているとトラブルになる場合があるので気をつけましょう。
ちなみに、不要な文字が入ってしまっていることは衍字(えんじ)といいます。
2. 表記ゆれ
意味は同じでも表記にばらつきがないかを確認しましょう。
例えば……
「友達」と「友だち」
「佐藤氏」と「佐藤さん」
「スタッフ」と「従業員」
「受講生」と「参加者」
「ラーメン」と「らーめん」
「THE EARTH 」と「The Earth」など
同じ言葉(意味)が複数回出てくるときには注意が必要です。
3. 全角・半角
英数字や記号、スペースなど、全角・半角にばらつきはありませんか?
「2023年」と「2023年」
「DX」と「DX」
「北・南」「北•南」など
上記は全角・半角が統一されていない例です。これも「表記ゆれ」の一つですが、使用フォントによっては見分けがつきにくい場合があるので項目を分けてみました。
4. 文章のリズムや長さ
文章のリズムがよいか、そして長さが適切であるかを確認しましょう。目で追うだけではなく、声に出して読んでみるとわかりやすいです。読点(、)が多すぎたり少なすぎたりする場合もあるので注意したいところ……。
一般的に一文は40〜60文字前後に収めるとよいといわれています。固有名詞が長い場合もあるのでその限りではありませんが、なるべく長すぎないようにまとめたいですね。
5. 無駄のない表現
例えば「彼は正直だと言えるでしょう」は「彼は正直です」とシンプルな文章にできます。もちろん、すべての文章から無駄を削ぎ落とさなければNGというわけではありません。前後の文章とのバランスやリズムを考慮して整えましょう。
6. 二重表現
「頭痛が痛い」はわかりやすい二重表現ですが、なかには使いがちな二重表現もあります。例えば以下も二重表現です。
《NG》はっきりと明言する。
「明言」には「はっきり」の意味が含まれるため二重表現です。
《OK》はっきりと言う。明言する。
《NG》まずはじめに、
「まず」には「はじめ」の意味が含まれるため二重表現です。
《OK》まず、最初に、はじめに、
《NG》クリスマス・イヴの夜
「イヴ」は「前夜」の意味であるため「前夜の夜」と二重表現になります。
《OK》クリスマス・イヴ
上記はほんの一例にすぎません。いつか、使いがちな二重表現一覧を作ってみたいと思います。私の勉強のためにも!
7. 語尾の重複
語尾の重複は稚拙な印象を与えかねません。
《NG》私の名前は安海まりこです。ライターです。
《OK》私の名前は安海まりこです。ライターをしています。
段落が変わる、あるいは「です・ます調」のインタビューの場合は、2回ほど続くのは問題ないと思います。
8. 文体の統一
です・ます調(敬体)か、だ・である調(常体)か。文体を統一しましょう。
ただし、だ・である調の記事でも「社長は『夢を口に出すことは大切です』と語った」と人が話した部分のみ、です・ます調にするのは問題ありません。
9. 改行の位置
たまに句点(。)を打つごとに改行している記事を見かけるのですが、かえって読みづらくなります。内容の切り替わりに合わせて改行しましょう。
読みやすさは体裁にも左右されると思います。Webメディアで働いていた時、自分で入稿する際にはPCとスマホ両方の見え方を確認して改行位置を調整していました。読みやすさ(見え方)にもこだわりたいですね。
10. 整合性
タイトルと本文に乖離がないか、内容と画像に関連性はあるか、一貫したテーマでつじつまが合っているか——。記事を仕上げるうえで一番大切な要素かもれません。なぜなら、整合性がないと言わんとすることが正しく伝わらないからです。
(ちなみに、この記事は『10のチェックリスト』なので画像は10本のペンを選びました。これも整合性ですね)
以上、記事の納品前に見直したい『10のチェックリスト』をお届けしました。もちろん、これ以外にも気をつけなければいけないことはたくさんあります! もっと細かい部分は追々別の記事でご紹介する予定です。
私がよく承っている記事広告の場合、メディア・クライアント・代理店・取材先など、複数人から原稿をチェックされます(多いときは6人以上からチェックされたことも!)。
本来、チェックする人が多ければ多いほど間違いは少なくなりそうなものですが、追記・修正をする方々が必ずしも文章のプロではないので、実は表記ゆれや語尾の重複が発生しやすいという問題が!
ライターが最終チェックできればよいのですが、工程上、それが難しいこともあり……。複数人をも一発で納得させられる原稿に仕上げることが私の目標の一つです。
↓ こちらの記事も参考に ↓