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執筆者の写真Anttrice MARIKO

ライターは罪深い仕事?インタビュー記事作成の裏側


ライターは罪深い仕事?インタビュー記事作成の裏側

今日はちょっとぶっちゃけたお話を。


ライターは罪深い仕事だな……

インタビュー記事を書く際にそう思うことがあります。


何が罪深いのか? それは、蓋を開けてみたら「横柄な態度だった」「仕事術のインタビューを引き受けたのに仕事に対して後ろ向き」「話の内容が矛盾だらけ」「質問に対して『そうっすね』としか返答しない」「マウンティングワードばかり」なんて方々のお話も、素敵な内容に仕上げなくてはならないからです。


(おかげで、どんな方のインタビューでも動じなくなりました……笑)


真実だけを書くわけではない?インタビューには企画趣旨がある


私はジャーナリストでもゴシップ誌の記者でもありません。真実や感じたことを書くことよりも、企画にそった記事に仕上げるのが仕事です。インタビュー記事は「〇〇なメッセージを世に届けたい」「〇〇について考えるきっかけを作りたい」「〇〇さんの〇〇について話を聞いてみたい」など、メディアや企業側の企画があって成り立ちます。しかし、インタビューを行うなかで、前述のような理由で企画趣旨が大きく崩れそうになることがあるのです。


本音や裏の顔を書ければおもしろいのかもしれませんが、それでは企画が変わってしまいます。インタビューを受ける時点でご本人も企画に賛同しているので、途中で変えるわけにもいかないのです。


8割NGでも残りの2割で素敵な内容に仕上げる


もちろん、記事に嘘は書きません(← ここが大事なポイント!)。

8割表に出せない内容でも、2割が良ければそこを膨らませるのがライターの腕の見せどころです。しかしながら、2割にフォーカスすることで、実際とは異なる印象を作り上げてしまっていることは否定できません。


記事が一人歩きすると、また知らない人が取材を申し込み、きっと私と同じように違和感を覚えながらも記事を仕上げることでしょう。ですから、罪深いなと感じてしまうのです。


 

顔写真の加工が当たり前に行われている時代ですが、それ以上に言葉はいくらでも盛ることができてしまいます。現実とSNS上では自ら別人格を作り上げている人もいるでしょうね。


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