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ライターは執筆ジャンルを絞るべきか?私が仕事を選ぶ基準

更新日:2024年7月23日


ライターは執筆ジャンルを絞るべきか?私が仕事を選ぶ基準

「ライターは “専門ジャンル” を持っていた方がいい」とはよくいわれますが、もし取材ベースで執筆するならば、はじめから “執筆ジャンル” を絞ってしまうのはもったいないかもしれません。


金融や不動産、経済や医療など、公的な資格を保有していた方が何かと有利なジャンルがあるのは確かです。専門特化している方が記事単価も高いでしょう。スポーツも細かいルールや選手の戦歴・特徴などを知らないと書けない場合が多いと思います。


しかし、オウンドメディア記事やタイアップ記事など「PR・広告」の領域で書く場合はどうでしょうか。クライアントの「書いてほしい」をカタチにする仕事なので、専門性よりも相手の思いを汲み取り文章に書き起こす “代筆者” としてのスキルが求められます。


例えば、基本的に医療は専門家が書くべきですが、検診の大切さを訴える内容や医師の奮闘を追ったインタビュー記事などは、きちんと取材をすれば医療ライターではなくとも執筆可能です。私も医療の資格は保有しておりませんが、医師へのインタビューやヘルスケア関連の記事(医師や製薬会社の監修あり)を担当したことがあります。


そのため、私が執筆を引き受けるか否かは、ジャンルよりも内容の程度です。(もちろん、あまりにも疎いジャンルはお断りする場合も……)


執筆の依頼がきたら・・・

  1. 読者と同じ目線に立てるか?

  2. 自分の生活とリンクする部分があるか?

  3. 資料を読んだり取材をしたりすれば理解できる内容であるか?

この3点が合致すれば、新しいジャンルでも引き受けています。


 

専門(得意)ジャンルと執筆(対応)ジャンルの違いについては、デザイナーや動画編集者も同じではないでしょうか。


個人的にはモダンな画が得意だったとしても、クライアントのニーズに合わせ、クラシックな画に仕上げることもあるでしょう。そのためにはあらゆるジャンルに対応できる幅広い知識や技術、感性が必要です。ライターも同じで、たくさんのジャンルの記事に触れ、文体や言葉のテンションを書き分けるスキルを養う必要があります。


クライアントワークをするならば、幅広いジャンルに対応できることは一つの強みになるかもしれません。


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