漢字の「下さい」とひらがなの「ください」では、用途が違うことをご存知でしょうか? 今回はその使い分けについてご紹介します。
(イチゴの画像なのは、イチゴを用いた例文を書くからです……)
下さい(動詞)= give
漢字の「下さい」は「くれ」の丁寧語で、何かをもらいたいときに使います。英語で言う “give” の意味です。
例:イチゴを下さい。
ください(補助動詞)= please
ひらがなの「ください」は、何かをお願いするときに使います。英語の “please” と考えるとわかりやすいかもしれません。
例:イチゴを食べてください。
そのほかの例文でおさらい!
「くれ」を丁寧に言う場合は、漢字の「下さい」を使いましょう。
請求書を下さい。
椅子を下さい。
紅茶を下さい。
何かをお願いをする場合は、ひらがなの「ください」を使いましょう。
請求書を送ってください。
椅子に座ってください。
紅茶を淹れてください。
気をつけてお越しください。
ご紹介したように、漢字とひらがなでは用途が異なる言葉があります。適切に使い分けたいですね(私も日々勉強です)。そして「読みやすくするためには漢字とひらがなのバランスが大事」と言われますが、漢字とひらがなの適切な使い分けのほか、すべてではなくとも常用外漢字をひらくようにすると、おのずと読みやすいバランスになると思います。