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「多岐にわたる/長年にわたる」の“わたる”は漢字でどう書くのか

更新日:3月23日


「多岐にわたる」「長年にわたる」の“わたる”は漢字でどう書くかのか

ポートフォリオを整理するため、6年前に執筆した記事を見たら「多岐に渡る」と書いてありました。その瞬間「穴があったら入りたい」と思った私……。そうです。残念ながら間違いなのです。正しくは「多岐に亘る」と書きます。


亘る

「亘る」は、範囲や時間の経過を表しています。

例:町の全域に亘って停電した。/2時間に亘る会議。/3世代に亘る物語。

「多岐にわたる」は範囲に言及しているため、漢字で書くなら「多岐に亘る」が正解。「長年にわたる」も、時間の経過を表しているため「長年に亘る」と書きます。


渡る

物理的な移動を意味しています。

例:橋を渡る。/東京からロンドンへ渡る。/書類が上司に渡る。

そのうえで「亘る」はひらがな表記を!


ちなみに、「亘る」は常用漢字ではない(一般的ではない漢字)ため、「多岐にわたる」「長年にわたる」とひらがなで記載する方が好ましいとされています。


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