「多岐にわたる/長年にわたる」の“わたる”は漢字でどう書くのか
- Anttrice MARIKO
- 3月17日
- 読了時間: 1分
更新日:3月23日

ポートフォリオを整理するため、6年前に執筆した記事を見たら「多岐に渡る」と書いてありました。その瞬間「穴があったら入りたい」と思った私……。そうです。残念ながら間違いなのです。正しくは「多岐に亘る」と書きます。
亘る
「亘る」は、範囲や時間の経過を表しています。
例:町の全域に亘って停電した。/2時間に亘る会議。/3世代に亘る物語。
「多岐にわたる」は範囲に言及しているため、漢字で書くなら「多岐に亘る」が正解。「長年にわたる」も、時間の経過を表しているため「長年に亘る」と書きます。
渡る
物理的な移動を意味しています。
例:橋を渡る。/東京からロンドンへ渡る。/書類が上司に渡る。
そのうえで「亘る」はひらがな表記を!
ちなみに、「亘る」は常用漢字ではない(一般的ではない漢字)ため、「多岐にわたる」「長年にわたる」とひらがなで記載する方が好ましいとされています。